最近非モテ系ブログを見て回っているのだが

私は自他共に認める非モテ系でありオタクであり恋愛は出来たら良いけど無理にする気はしないといい続けてこの二十数年*1まともに男と付き合った事は無いという人生を歩んでますが、そんな私から見ても非モテ男性の天然誘い受けっぷりはすごいな。誘い受けというか雛鳥が口を開けてピィピィ鳴いているような受身っぷり、だけど私あなたのお母さんじゃないし、そもそもあなたは雛鳥じゃないじゃない。私は自分が好きでもない男の愚痴を聞く気はさらさらないので遠巻きにバードウォッチングで済ませます。構ってあげている人は偉いな……。
かつて同僚に同じ職場の男性に片思いしている女性を思い出す。これがまた絵に描いたような「でも女」だった。最初は親身になって彼女の片思いゆえの悩みを聞いたり、その男性の趣味や好みなんかをリサーチしたりしていたのだが、何をアドバイスしても「でも……。」と呟いて何もしない。「○○君は何々ってマンガが好きらしいよ!」「でも、私そのマンガ好きじゃないし……。」「この前○○君と話したよ。けっこう気さくな人だったからもっと気安く話し掛けてみなよ。」「えー、○○君と話したんだぁ。いいなぁ。でも無理〜、私は話し掛けられないぃ〜。」
一事が万事この調子、しかし愚痴るのはいっちょ前、残業でへとへとになって家に帰り着き、さあ眠るぞと布団をかぶった午前二時、携帯に電話がかかってくる。「今日○○君が■■さんと楽しそうに話してた!○○君、■■さんのこと好きなのかな〜。」「いや、ただ世間話してただけだと思うよ。彼、話し掛ければ誰とも気軽に話する人だからさ、気になるなら話し掛けてみなよ。」「私にはダメだよ〜。」「何がダメなのさ。」「えぇいろいろと無理だよ〜。」「あんたさっきから無理無理しか言わないで何がしたいのさ!」「えぇ、怒んないでよ〜。私だっていろいろ悩んでるのに〜。」「あー、ごめんね……。」明け方鳥の声が聞こえてくる午前四時、やっと電話は切れた。「長々と話し聞いてくれてありがとう、明日仕事があるのにごめんね。あ、あたしは休みなんだけどアハハハ(←この部分、本人は気の利いたギャグのつもりらしい)バイバイ」「……バイバイ。」私は携帯電話を手にうなだれながらやっと気が付いた。彼女は具体的なアドバイスなんか欲しくなかったのだ。恋愛相談という形を取っていたけれど、「片思いに身を焦がす自分」に共感しひたすら話を聞いてくれる人が欲しかったのだ。だったら最初から前置きしてくれないだろうか「ひたすら私の話を反論も何もせず聞いてちょうだいね。」と。白み始めた空に最初の朝日を受けて青白く浮かび上がった窓をぼんやりと見つめていたあの時の気持を思い出しました。そんなデジャブー。デジャブーブー。

*1:=年齢